2011年08月24日

相手方から離婚調停を申し立てられた!大変だ!!どうしよう・・・?

1 裁判という場は,日常的に経験するものではありません。
  畏れ多くも,天下の「裁判所」から書類が来たということだけで,驚愕しパニックになって,ご相談に来られる方もいらっしゃいます。
  そこで,今さらなのですが,この離婚調停という手続について,簡単にお話してさせていただきます。

2 最も重要な点は,離婚調停は,あくまで「話し合い」を家庭裁判所で行う手続だということです。

3 この点については,「訴訟」と比較するとよくわかります。
  訴訟を提起された方は,事実上,何らかの対応をすることが強制されます。概要は次のとおりです。

  @ 訴訟を提起された方が,何の応対もせず第1回目の裁判に欠席すると,それだけ敗訴判決が下されます。
  A 訴訟を提起された方が,訴訟手続中に,何の防御もせずに放置していると,不利益な判決が下される可能性が多分にあります。
  B 裁判所から下された判決が確定すると,訴訟を提起した方が,相手方の財産について強制執行する権限を取得します。

  このように,訴訟というものには,大変な効力が与えられているわけです。

4 他方で,離婚「調停」はどうでしょうか。
  離婚調停には,先の訴訟のような効力は,与えられていません。離婚調停は,あくまで,家庭裁判所で「話し合い」を行う手続だからです。

  @ 調停を申し立てられた方が,病気等で第1回目の調停に欠席したとしても,突然に,判決のようなものが下されるわけではありません。
  A 調停手続中に話し合いが決裂したとしても,当然に判決のようなものが下されるわけではありません。
  B 離婚調停自体には,裁判所から一方的下される判決のようなものは,予定されていません。

  ですので,離婚調停を申し立てられたということだけで,パニックになる必要はありません。中立の立場にある家庭裁判所が仲介に入ったうえで,お互いが「話し合い」を行う場であると,考えていただければ良いと思います。
  そうですから,積極的に離婚調停を活用していただき,充実した「話し合い」を行っていただくことこそが,法の狙いだということになります。

5 少しは安心していただけたでしょうか。
  離婚調停は,月に1回程度,家庭裁判所にて行われます。夫婦だけでは,感情のもつれから解決の糸口すら見付からないような場合,離婚調停を利用して冷静に話し合いを行ってみることも,合理的な判断だと思います。
  ただ,離婚調停が,単なる「話し合い」に過ぎないなどと,侮ってはいけません。
  あんまりに無茶な話し合いをしていれば,中立の立場にある家庭裁判所も,相手方の味方をするようになるかもしれません。
  また,離婚調停が決裂すれば,離婚(人事)訴訟手続,審判手続といった,強制力のある手続に入っていく可能性が多分にあります。
  こういった点にもご留意された上,パニックになど陥らずに,離婚調停で冷静な話し合いをされてみては,いかがでしょうか。


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posted by benuchida at 20:01| よくあるご質問
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